月別アーカイブ: 2008年3月

シルエット3

011目を閉じても
 太陽の位置がわかる
目を閉じていても
 君が側にいるのがわかる
僕らは体全部を使って
 自分の内と外のことを
 とらえようとする
だから
 感じ取れないことは
 とても不安だ
どこが痛いのかわ
 からないと
 とても不安だ
心はどこにあるのか
 わからないから
 いつも不安だ

綱渡り

20080217-327

綱渡りは
一本道を
おそる
おそる
進む
進むには
片足立ちの
恐怖に
耐えなければ
ならない
片方の足を
前方の
綱の上に
おろすまで
恐怖に
耐えなければ
進めない

私を月に連れて行って

20080217-338夜に月を見ると

星のように

自らが 輝いているように

見える

昼間に月を見ると

太陽に照らされて

光っているのがよくわかり

地球が太陽に照らされていること

惑星だということを

思い出す

夕刻の散歩

IMG_0038ひとりで歩く夕刻
家路を急ぐ子供たち
夕飯のにおいがする路地
空を見上げる
星が瞬き始めるまで
自分を中心に回る
相対的にしか実感できない
この世界の中で

孤独こそが実相

時間と空間と確率と

IMG_8880僕らは今この瞬間
お互いにほぼ一定の距離を保ちつつ
日々起きる出来事などについて語りながら
駅への道を歩く

夜空は今この瞬間
僕らとほぼ一定の距離を保ちつつ
この世のすべての時間と空間を包み込んで
そこにあり続ける

この宇宙の中にあって
僕らがもっとも近づいたわずかな時間
それは星の軌道や生成と消滅のように

この宇宙の運行の一部