目を閉じても
太陽の位置がわかる
目を閉じていても
君が側にいるのがわかる
僕らは体全部を使って
自分の内と外のことを
とらえようとする
だから
感じ取れないことは
とても不安だ
どこが痛いのかわ
からないと
とても不安だ
心はどこにあるのか
わからないから
いつも不安だ
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目を閉じても
太陽の位置がわかる
目を閉じていても
君が側にいるのがわかる
僕らは体全部を使って
自分の内と外のことを
とらえようとする
だから
感じ取れないことは
とても不安だ
どこが痛いのかわ
からないと
とても不安だ
心はどこにあるのか
わからないから
いつも不安だ
ゆっくりと流れるこの星の循環の下で
ひっそりと暮らすのが僕たち
この宇宙のどこにいても
一カ所にとどまることなんてできない
光-輝くもの
影-付き従うもの
陽-暖かさ
陰-ぬくもり
明-眼を細め
暗-眼を見開き
その真ん中に
僕らはいる
登って眺めて
夕日の中
「帰ろう」っと
手のにおいをかぐ
鉄の匂い
綱渡りは
一本道を
おそる
おそる
進む
進むには
片足立ちの
恐怖に
耐えなければ
ならない
片方の足を
前方の
綱の上に
おろすまで
恐怖に
耐えなければ
進めない
空の青 雲の白 側の君 苦慮の僕
夜に月を見ると
星のように
自らが 輝いているように
見える
昼間に月を見ると
太陽に照らされて
光っているのがよくわかり
地球が太陽に照らされていること
惑星だということを
思い出す
ひとりで歩く夕刻
家路を急ぐ子供たち
夕飯のにおいがする路地
空を見上げる
星が瞬き始めるまで
自分を中心に回る
相対的にしか実感できない
この世界の中で
孤独こそが実相
僕らは今この瞬間
お互いにほぼ一定の距離を保ちつつ
日々起きる出来事などについて語りながら
駅への道を歩く
夜空は今この瞬間
僕らとほぼ一定の距離を保ちつつ
この世のすべての時間と空間を包み込んで
そこにあり続ける
この宇宙の中にあって
僕らがもっとも近づいたわずかな時間
それは星の軌道や生成と消滅のように
この宇宙の運行の一部