月別アーカイブ: 2008年5月

過去と未来の間

今この瞬間の気持ちを
そのまま忘れないで
とっておけたらと思う
今その瞬間は過去になり
そのまま記憶のなか
時とともに遠のいていく
今この瞬間という瞬間
名付けた瞬間に
それは過去になっていく
過去と未来の間
存在しない時の名前
今その瞬間は流れていく
—————–
sent from W-ZERO3

親鳥の声

幹線道路の喧噪の中で
巣立ちを促す親鳥の声が響く
手拍子のようにリズムに乗って
立木の中では子雀達が
がやがやと相談でもするかのようだ
巣立ちを促す親鳥の声が響く
—————–
sent from W-ZERO3

そらからみずがふってきて

空から水がぱらぱらぱらぱ
軽快なリズムに乗って降り注ぐ
木々は枝を揺らしその重さに耐えている
傘だって水を吸って重たくなってくる
ちっちゃな粒はやがてつながって
一面を覆っていく
いつもは乾いた音でそよぐ雑草達も
いまは水底で水草のように揺れている
すべてを包み込んで
水が地球をぎゅっと押しかためる
僕らもぎゅっと地球に押しつけられる
—————–
sent from W-ZERO3

あめ

 雨です。寒いし、風も多少あって、通勤には適さない天候と言えましょう。
 上下雨合羽と頑丈な傘、そして登山靴という台風装備で地下鉄の中。ちょっと蒸れます。
 毎朝大きな公園を横断しているため長い歩行に耐えうる装備をせざるを得ず、電車の中ではうきまくりです。
 まあ靴下を濡らすよりかましだからこんな装備なわけですから我慢します。
 さて雨の公園。なかなか良いものです。完全に水没した雑草の美しさとか、花弁に乗っかった水玉とか、木陰の鳥達とか、やはり非日常は新鮮な景色を見せてくれます。もっとのんびり見ていたい気もしますが、雨の日はどうしても進行速度が低下するので、立ち止まるわけにもいきません。
—————–
sent from W-ZERO3