月別アーカイブ: 2011年11月

思索試作詩作

音楽を止めて耳を澄ますと
自分を取り巻く世界が動き続けていて
静止することが一瞬たりともないことを
感じ取ることができる

音楽を流して耳を澄ますと
自分を取り巻く世界が遠のき
全く別の世界がそこいあるかのように
現実の世界と入れ替わる

優れた聞き手は
演奏者の呼吸にまで同期し
その音楽世界と一体化する

優れた聴衆は奏者の息遣いを
リズムやハーモニーと同じように共感する

客席と演奏者は一体となって
音楽の空間を構成する

音楽の持つこの共感性は
人と人とをつなぐ力

人の持つ心臓の鼓動や
呼吸のリズムは
空間の共有することでより同期しやすくなり
生演奏でしか感じられない深い共感が生まれる

人と人とが寄り添っていること
空間を共有することは心通わせる第一歩だ

思索詩作試作

考えてみる

今の自分についてのいろいろを
過去とは事実と言ったのが誰だか忘れたが
確定と未定の理論上の境目に自分がいて
時間の流れに沿って事実が作成されるか
もしくは未定に向かって進むと
未定が確定されて事実になる

考えてみる

自分がしたことは変更不能な事実となり
自分がしようとしていることは
自分が境界線を越えたときに事実となる予定
その事実への変換は
自分が望むところであるかどうかではなく
機械的自動的に変換されているように見える

考えてみる