厚く見えた雲が散りじりになって
隙間から澄んだ青空が見え隠れ
やがて心地よい風も太陽の
熱をはらんで夏日になる
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厚く見えた雲が散りじりになって
隙間から澄んだ青空が見え隠れ
やがて心地よい風も太陽の
熱をはらんで夏日になる
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サマータイムが始まったのか
いつもよりたくさんの人が
ホームに並んでいる
誰も話さないから
誰も居ないみたいだ
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この道を選ぶのには
きっとわけがあったに違いない
景色がいいとか、近道になるとか
ネコに会えるとか、人に会わないとか
無意識に、意識的に、毎日選んで
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猫の集会日には
小径に猫たちが集まり
何やら無言の会議をやってる
人間が通りかかると
それぞれの方向を向いて
空々しい身繕い
立ち聞きなんてしてませんよ
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向いのホームに電車が来て、
たくさんの人が乗り込んだのに
誰も降りないから無人になった。
「こうして群の分布は毎日同じように
変化するのです」と
地球外の生物学者が言っている
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曇り空が地平線まで降りたような
白い朝の涼しい空気が
眠い身体をかろうじて支えて
今週が始まる。
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よく晴れた朝の空だけど
遠くは霞んで光の中に沈んで
眩しくてよく見えません
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薄曇りから青空への
グラデーションの真下
涼しい風が心地よい
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霞がかった朝の空に
陽光が差し込み
金色に街並みを染めている
地平線は輪郭だけを浮き上がらせ
明るい空と大地を分かつ
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曇り空は薄い灰色の幕のように
風景を狭めて
窮屈な空間の空気を
重たく湿った球に閉じ込める
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