朝もやなのか
線路の彼方は白く消失し
走り去る列車が吸い込まれていく
駅には行楽地に向う子供たちの声
列車の中はいつも通り
朝帰りの若者たち
いつも通り職場に向うのに
いつもとは違う気分
明日から休暇だ
iPodから送信
朝もやなのか
線路の彼方は白く消失し
走り去る列車が吸い込まれていく
駅には行楽地に向う子供たちの声
列車の中はいつも通り
朝帰りの若者たち
いつも通り職場に向うのに
いつもとは違う気分
明日から休暇だ
iPodから送信
首すじを流れて落ちる汗が
シャツにたどり着き
じんわりと染み込んでいく
ホームのいつもの場所に立って
見渡す景色は、ゆっくりとゆれて
呼吸と呼応し、やがて静止し
共に列車の到着を待つ
iPodから送信
この星の表面は水で覆われ
気体、液体、固体と姿は変わっても
全ては包まれている
我々人間にいたっては
薄い膜の中に囲いこんでその中に
太陽由来のエネルギーを詰めて持ち歩くほどだ
人間は昔から
水溜りでささやかに生きる
ちっぽけな細胞
億の仲間と助け合って
やっと人間
兆の仲間と助け合って
やっと人類
自分と他人の境目があるって
同じ夢を見ているだけの
iPodから送信
寝付けないままあきらめて
深夜に本を読んだ翌朝
寝坊をして忙しなく食事をして
なんとか定時に駅についた
慌てた足どりと寝ぼけ眼
職場についたら
いつもより濃いめの珈琲をいれよう
iPodから送信
早朝から熱にうなされるように
フワフワと歩き、駅につく
頭がボンヤリして、身体はどんより
絡みつく大気を拭い取るようにして車内へ
電気の力無くして何もできそうにない
我が身の不甲斐なさ
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雲の千切れた所から
青空が覗いている朝の通勤路
パラパラと降ってきた雨に
傘を出すべきか考えているうちに
駅に着いてしまった
上り電車が出ると
いつもならひっそりするホームが
今日は朝帰りの若者で賑わう
楽しめよ若者、そう思う
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小雨の中を傘をさして駅へ
いつもよりも人の多いホームで
列車が来るのを待つ
月曜日独特のボヤけた頭の中
ボヤけた雨は午後には上がる
テレビの予報がリフレインする
午後には晴れる
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