月別アーカイブ: 2012年7月

朝の風景

朝もやなのか
線路の彼方は白く消失し
走り去る列車が吸い込まれていく
駅には行楽地に向う子供たちの声
列車の中はいつも通り
朝帰りの若者たち
いつも通り職場に向うのに
いつもとは違う気分
明日から休暇だ

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朝の風景

首すじを流れて落ちる汗が
シャツにたどり着き
じんわりと染み込んでいく
ホームのいつもの場所に立って
見渡す景色は、ゆっくりとゆれて
呼吸と呼応し、やがて静止し
共に列車の到着を待つ

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朝の風景

この星の表面は水で覆われ
気体、液体、固体と姿は変わっても
全ては包まれている
我々人間にいたっては
薄い膜の中に囲いこんでその中に
太陽由来のエネルギーを詰めて持ち歩くほどだ
人間は昔から
水溜りでささやかに生きる
ちっぽけな細胞
億の仲間と助け合って
やっと人間
兆の仲間と助け合って
やっと人類
自分と他人の境目があるって
同じ夢を見ているだけの

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朝の風景

寝付けないままあきらめて
深夜に本を読んだ翌朝
寝坊をして忙しなく食事をして
なんとか定時に駅についた
慌てた足どりと寝ぼけ眼
職場についたら
いつもより濃いめの珈琲をいれよう

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朝の風景

早朝から熱にうなされるように
フワフワと歩き、駅につく
頭がボンヤリして、身体はどんより
絡みつく大気を拭い取るようにして車内へ
電気の力無くして何もできそうにない
我が身の不甲斐なさ

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朝の風景

雲の千切れた所から
青空が覗いている朝の通勤路
パラパラと降ってきた雨に
傘を出すべきか考えているうちに
駅に着いてしまった
上り電車が出ると
いつもならひっそりするホームが
今日は朝帰りの若者で賑わう
楽しめよ若者、そう思う

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朝の風景

小雨の中を傘をさして駅へ
いつもよりも人の多いホームで
列車が来るのを待つ
月曜日独特のボヤけた頭の中
ボヤけた雨は午後には上がる
テレビの予報がリフレインする
午後には晴れる

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