ホームのいつもの位置に立って
汗がおさまるのを待つ
無風の街はモヤの中で
ぼんやりと朝日を浴びて
輪郭だけがかろうじて見える
電車に乗ってしまえば
心地よい居眠りができる
何もかも忘れて
iPodから送信
ホームのいつもの位置に立って
汗がおさまるのを待つ
無風の街はモヤの中で
ぼんやりと朝日を浴びて
輪郭だけがかろうじて見える
電車に乗ってしまえば
心地よい居眠りができる
何もかも忘れて
iPodから送信
雲が浮かんでいるほうが
空の大きさがよくわかる
何もない1日は雲のない空
世界と自分、ただそこにあるだけ
部屋から一歩出ると
真夏の太陽が容赦なく僕を焼く
アスファルトから立ちのぼる熱が
呼吸の度に体の奥へ奥へと入り込んくる
右足から踏み出した今日という日は
あと何歩で終わるのだろうか
一歩目からそんなことを考えている
何歩だろうと部屋に帰り着く最後の一歩は
どうせ右足か左足に決まっている
今日は何か誰かのためになっただろうか
今日は誰か何か僕のためにしてくれたか
太陽を見上げて
まぶしくて下を向けば
自分の影の暗さにめまいがする
ぐらぐらと体が揺れて
ぽたぽたと汗が流れ落ちて
自分が世の中の一部であることを
確信できる確証が確認できずにいる
どこにいようと同じことだ
世の中との境界線に
ほおを触れたまま
どうせ中か外のどちらかにいる
境界線にほおを触れたまま