月別アーカイブ: 2013年1月

朝の風景

電柱の影の雪が白猫になって僕を誘う朝
青い光が点滅しても歩調は変えずに
赤い光のお告げに従おう
青い光が進むことを赦すまでの刹那
数秒の思索が今日を変える
深呼吸が気分を変える
それだけで人生は変わる

朝の風景

真っ暗な早朝の道を歩いていると
暗い空の下ボツんと浮かび上がる街灯の下
風で微かに震える透明な包装紙が
寒稽古に向かう幼い頃の記憶を呼び起こす

朝の風景

ふと気がつくと
駅のそばの信号
どこを通ったかすら
覚えていない
考えごとをしていたのか
夢を見ていたのか
どちらともつかない
不思議な時間