表現の欲求

 子供のころ絵をを描くことが好きで、家では寝そべって絵を描きながらSF的なことを考えたりして時を忘れていたし、学校では授業中だろうと休み時間だろうと自由帳やノートの後ろの方のページに絵を描き続けていた。
 中休みや昼休みには描き進めながらストーリーを語るパフォーマンスで人だかりができることもあった。
 歌も小さなころから好きだったと思う。学校で習う歌を家でも歌っていたし、歌謡曲をトイレで熱唱して隣家から壁を叩かれたこともある。考えて見ればこれは人に聞かせるためではなく、自分に酔いしれていただけだ。人前で歌う喜びを知ったのは小学校の4年生ごろだった。あの頃はイベントでは必ず余興として歌うことが多く、お世辞にでも上手いとかおだてられるとその気になるもので、そういった体験が今も歌い続けている理由のような気がする。
 結局、絵にしろ歌にしろ人にかまってもらえるというのが原動力であり、それを越えて何かを見出だすには至っていないのかもしれない。

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