個と種、不死

 小学校だか中学校だかで、父と母の半分ずつを受け継いで子供は生まれてくるのだと習った。高校で遺伝について学んだ時も男女それぞれが半分の遺伝子を提供して新しい遺伝子配列が出来ると習った。作られたイメージは僕らは父母のハーフ。
 生き物の生命について、興味があるでの大人になってから本や雑誌で好んで読んだりしているうち、自分の抱いてきたイメージが違うような気がしてきた。遺伝子以外は母譲りという事実だ。人間の起源がアフリカだと何かで読んだ時、なぜそんなことが分かるのか不思議だった。
 これも社会人になってから知ったのだけれど、細胞内の組織にも遺伝子があり、それは母親を介して受け継がれているのだという。なんのことはない。母親に父親の遺伝子をトッピングして多様性をもたせただけなのだ。ある意味女だけが不死の存在。一度も途切れてないのだから。
 

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