億万の歯車の向こうで

2016-09-10-09-25-33-2

そこに歯車があっても
かみ合う別の歯車がなければ
右にも左にも回ることはない

別の歯車があっても
歯がかみ合わなければ
ぎしぎしと音をたてて
互いを傷つけるだろう

いくつ歯車があっても
伝え合う力が使われるのが
はたして意味あることなのか
億万の歯車の向こうで
何を動かしているのか
わからないまま右へ左へ

互いにすり減りながら
誰も知らない目的のために
不安な気持ちまま歯車は回る

億万の歯車の向こうで」への2件のフィードバック

  1. Maki

    「億万の歯車の向こうで」を読んでいて、特に現代の世に生きる人間の生きる価値観が
    変化してきていることを、“歯車”という抽象する要素をもっての作品なのではと感じていますが。
    私などは、年齢からして世の中、狭くみると世間、人の生き方等々に、理解しにくいことがあります。
    なんとなく、「何を動かしているのか わからないまま・・・」という、そのところが、現実的なものとして
    とらえたような、わたしなりの直感がありました。

    返信
    1. jimy-m

      コメントありがとうございます。
      後から考えてみると

      互いにすり減りながら
      誰も知らない目的のために
      不安な気持ちまま歯車は回る

      だけでよかったような気がします。

      返信

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