私の行く手を阻むもの

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何を意図して
この缶を置いたのか

行き過ぎる男を
笑うためなのか

過去の愚行が
早朝の道で蘇る

あの路地の塀の上に
置き去りにした缶

あの観光地で
閉じた店先に置いた缶

蹴り上げて
寺の境内に消えた缶

見知らぬ誰かの罪が
自分の罪を暴く

蹴り倒せば
どこからかオニが
出てくるのだろうか

私の行く手を阻むもの」への2件のフィードバック

  1. Maki

    「私の行く手を阻むもの」が更新されておられるのを、じっと、写真と詩とを
    繰り返してみながら、その接点に普通では通り過ぎる技法にと、詩がなって
    いて、またその写真の捉えた向こうにむかってのつぶやきとなる、何か
    独特の感覚として捕えました。
    まっすぐ遠いのではなく、ずっと向こうは曲がってゆく道であるところが、何か
    思わせぶりがありそうで。深い思慮のある思いにさせられました。

    返信
  2. jimy-m

    Makiさんコメントありがとうございます。
    この道は、現在毎朝通勤で通る道で、
    実際、朝の通勤の際に
    このような状況に出くわしました。
    蹴り飛ばしたところで
    缶蹴りのようにゲームが再会されるだけ
    拾ってゴミ箱まで持って行っても
    過去の罪状は変わらない
    そんなことを考えながら書きました。

    返信

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