無意味な化石

人類の遺跡
遠い未来のある日
誰かがこの痕跡を見つけて
これはなんだろうと想像力をはたらかせる
当時の日本ではこのような不思議な生物がいたのですね

遠い未来の誰かより
今を生きる僕らの方が
きっとこの痕跡が何かを正確に想像できる

そんな風にあらゆるものは
時間を経るほどに
あいまいになるものなのだ

遠すぎる過去ほど

私の行く手を阻むもの

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何を意図して
この缶を置いたのか

行き過ぎる男を
笑うためなのか

過去の愚行が
早朝の道で蘇る

あの路地の塀の上に
置き去りにした缶

あの観光地で
閉じた店先に置いた缶

蹴り上げて
寺の境内に消えた缶

見知らぬ誰かの罪が
自分の罪を暴く

蹴り倒せば
どこからかオニが
出てくるのだろうか

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地平線に向かって歩くと
地平線へたどり着くことはできないが
歩き続けるうちに気がつくはずだ
今立っている場所がいつでも
地平線の上だと

今だと思った瞬間がすぐに
過去になるように

僕たちは今この瞬間だけにしか居られない
過去には戻れないし
今の次の今という未来にしか進めない

僕たちはこの狭い今の上で
昔の今を思い出しながら
次の今について考えている

億万の歯車の向こうで

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そこに歯車があっても
かみ合う別の歯車がなければ
右にも左にも回ることはない

別の歯車があっても
歯がかみ合わなければ
ぎしぎしと音をたてて
互いを傷つけるだろう

いくつ歯車があっても
伝え合う力が使われるのが
はたして意味あることなのか
億万の歯車の向こうで
何を動かしているのか
わからないまま右へ左へ

互いにすり減りながら
誰も知らない目的のために
不安な気持ちまま歯車は回る

ハロウィンの翌日

今朝の電車内
ピカチュウを脱ぐ若者と崩れ果てて
もはや何の仮装かわからない女性を見かけた。

若者が馬鹿騒ぎのきっかけを求めて
ハロウィンなる西洋のお盆を宗教に関係なく遊ぶのを
責めようという気はない

日本の祭も古来、無法なものだと聞くけれど
もはや若者にとって古ぼけた魅力ないものになり
クリスマスやハロウィン、バレンタインといった
カタカナ祭でハメを外すことになっている。

みうらじゅんが言うように
花祭に甘茶をかけまくるような
イベントを企画すべきなのかも
盆踊りでも頑張れ日本人。

こんなことを書きつつ
自分は人が集まると言うだけでそこを避ける
理想は一人しかない映画館
誰もいない美術館
趣味は人のいない公園で写真を撮ること。

変電所

この都市のすべては 巨大なタービンに接続された銅線の網の中にあり
物理法則によって取り出された 目に見えぬ力は 目に見える力となり
そこに住む人間を 照らし 運び 暖め 冷やし 最後には熱に変える

ここのところ

最近、しばらくぶりにこのサイトを尋ねてくれる人がいて
このサイトのことが気になりだしました。

ツイッターを少しやり、フェイスブックに移り、
フェイスブックでは「いいね!」ってボタンを押すだけのことが多く
本名でやっているので、あまり長文は書かない状態です。

このサイトは作詞の元になるような
詩的な単文を書くことをメインにするつもりで
少し前に長文を消去したところで、開店休業になっていました。

また少し書いてみようかなと思っています。

気分転換

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歩くのが好きだ
隣町まで買い物に行くのにも
歩いて出かける

寒さに負けじと歩き続け
コートの下で汗ばむほど
一心不乱に歩く

公園の中は特に気分良く
木漏れ日の中で
眩しい光を浴びながら
枯れ葉をカサカサと踏みながら

血液が体中を回って
凝り固まった考えまで
流れていく

 

 

母の背中

病床にある母を思って起きた朝
忙しく過ごすことでの現実逃避
何十年も変わらない一人の食事
日常をこなしながら
自分の老いについて考える
考えてしまう
母の背を思いながら